顕微鏡や分析機等、バイオ、ナノテクノロジー分野における微細作業ステージには、一般的に3自由度(X-Y-Z)機構が多く利用されています。その理由として、エンドユーザの要求というよりも、多自由度を実現する現状の機構(並進移動機構+回転移動機構)が複雑であり制御が難しく高価であるという装置供給側の問題が考えられます。これはちょうど、工作機械において、3軸(X、Y、Z)加工機が一般的であり、近年多軸加工機が注目され、高能率な行程集約加工が実現されつつある状況を考えると理解しやすいと思われます。
本研究開発では、上記のような状況を考慮し、従来の3自由度(X-Y-Z)ステージ機構と同等以下の大きさ、価格で、多軸微細作業ステージ(X、Y、Z、PTCH、ROLL、YAW)を実現することを目標とし、パラレルメカニズムを用いた小型6自由度ステージのプロトタイプを製作し、デジタルマイクロスコープを用いた観察実験による評価を行い、実用上非常に有望であることを確認しました。